酒精



あの日見かけた あの子が居った

あの日と同じ晩秋の さらさらさらさら降り注ぐ

金や紅 緋色の雲母 秋の粉雪燻らせて

乳にまみれたねこを抱き 声を出さずに笑ぉてた


僕は そう僕は まるで僕だ

脳の芯まで浸みこんだ アルコールの幻影に 

怯えて慌てて立ちすくみ 忍ぶる闇に安堵した


あれから何年たったのかしらん

変わらぬ錆びたスピーカー 役場が唄う赤とんぼ


僕はそれでも日銭を稼ぎ どこにも逃げず生きている


それほど脆い日常の 目先に同じあの子が居った

砂糖をまぶしたねこを抱き 声を出さずに笑ぉてる

あの子は生きてんか 実在しとるんかぁ


そんなんことさえ どうでもよくて


水面にのっぺり伸びる紅い影 僕は手放しで泣きだした


とき
PIC by なによし


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子供の頃、遊び疲れた夕方に電信柱に取り付けられた拡声器から、子供達に帰宅を促す「赤とんぼの唄」が流れてきていたのを思い出しました。
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Author:HIZAKI
ずっと涼くんの中にいたけど、急に外の世界に引張り出されて大混乱中(on 2014.02.01)復活を待っていて下さる皆様に感謝&感謝の毎日です。涼くんは責任もって育てますよって、涼くん大好きさんの方もご安心を♡

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