はつもうで

今年も鐘が鳴き叫ぶ 魂や心さえ震わさない 

重い銅鉄の不協和音 深淵の霊波をかき乱す


それでも僕たち初詣

ピリピリほっぺ切るような

ガラスの夜に手ぇつなぎ 清瀧さんへ

ゆっくりあるくぼくとおねえちゃん 


お天道様が 元気な時は ひとごみ けんそう どなりごえ

心が おびえてしまうから

深夜の神社 瀧のお年の初参り 清瀧様へご挨拶 


ガランコーン


息ひそめて 絞り出す ぼくの思い 

(もう酷い目にあわないよう・・・)

(おねぇちゃんがどこにもいかんように)


おねぇちゃん 手ぇあわせ 目ぇとじて

(今の夢が繰り返されるならば、私はたった今燃え尽きて灰になっても構わない)

(この子の横にずっと居られるのなら、かんがえつくよなどんな苦痛も厭わない)


お守りいただきかえりみち 木枯らし優しくならはった

おねぇちゃん なにをおねがいしはったん?

 涼くんが 可愛く素直に育ちますよぉにって

ねぇぼくの おねがいは・・・・?

 二人でね ずっと一緒におれますよぉにって


ねえねえ おみくじひかんと かえるんな?
 
 だいじょうぶ おねぇちゃんがこさえたる 涼くんだけの 大吉や



一本道の帰りがけ 優しいお手手にしがみつき 大きく大きく ふりかえる

瀧の杜は闇に融け 遠くの焚火の細ぉい火ぃが にこっと赤い ベロだした 




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こいぬのいちにち

陽にうたれ 泥からおこされたぼくは 死にながら目ぇあけて

わかってねんけど 呼んでみる わざとらしい哀れな声で

澱んだ 悲しい かすれた声で 呼んでみる

おねぇちゃん おねぇちゃん ・・・


ゆらゆら ゆがむ 箪笥やら 大事な大事な ヌイグルミ 

みんなぼくに 抱かれて 焼かれてしまえば ええのんに

おねぇちゃん おねぇちゃん ・・・


わざと哀しく叫んでみる 親とはぐれた子犬のように


ここは三次元と二次元のわずかな狭い隙間なのに

ぼくよりほかには誰も居らんの分かっておるのに


それでも頭の中心に 悔しく悲しい火がついて

髪毛むしり ぼく 畳のすじに 爪すべらして

滲む紅い花 ぼく 胸のなかで 破裂する臓器

おねぇちゃん おねぇちゃん ・・・

ごめんなさい・・・・ ごめんなさい・・・


ずりずり這って 這いまわり 目ぇ腫らして 血泡の溜息 

おねぇちゃん おねぇちゃん ・・・

ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・


一瞬の悪夢 それでも ぼくは穢く 小さく 沈んでく

おねぇちゃん ・・・ 抱っこ だっこ だっこ・・


涼くん_あさ
PIC by EIKO


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ガラスの子

それこそ質の悪い原料を まったく安いコークスで

怠惰な男尊女卑の職人が ひろったルツボで融解し


半端に創った硝子の立像 性器の有無さえ判らない


混ざりこんだ不純物 その全身を黄ばませて 胆肝つまった新生児  

腕の腐った職人仕事 その全身に無粋な気泡 ぶつぶつ浮ぶ水疱瘡


できそこないが 半端に拵えたできそこない

あげくの果てに お肌の全てが曇っとるぅ!


だから捨てられたんの 隅っこに 町のはずれの原っぱなぁ


くもったまなこは いっつも空を仰ぎみて

天神さまや 菩薩さまを探しとる ぼくにも翼をくださいなぁ
 
くぼんだまなこに しとしと溜まった雨水が いつしか腐ってこびりつき

ほら ぼくのお目目はねぇ ラムネとおんなじミドリ色

・・・---・・・ ・・・---・・・ ・・・---・・・

ある日だれかが お拾いなさって 白い袂であたため帰り

小さな洋館 飾り棚 花瓶の横に ちょこんと置かれた お人形


拭いてくださる ハンカチで まいにちまいにち 少しづつ

曇りガラスのお肌やけれども まいにちまいにち 少しづつ


そしたらぼくの 心が透んで みんなぼくは穢くないと はっきり

みてくれはるん なるんかなぁ?


いつしかぼくの 目も透んで ぼくを拾ったお方の顔が はっきり

みられるんよう なるんかなぁ? 

        にっこり笑ぉてくれるかなぁ?




見上げる涼君
PIC by EIKO



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月と砂時計

ぼくは海を知らんのに

海岸らしき砂浜に いつしかちょこんと座っとる

砂の海原 波の上 大きなうねりの丘の上

はだかでぼくは座っとる 両膝抱えて座っとる 

おしりのしたで お砂がさわさわ こそばいな


どぉーんとぶつかる破裂音 身体を岩にたたきつけ 

しゅわぁと消えてく炭酸音 お顔を砂になすりつけ


おかぁさんの音かしらん? あの音は?

胎児を包む赤い潮 胎児を揺らす流動体・・


海の月は息細く 水母のマットでご休憩

そんな深夜の不思議のなかで ぼくの心もさらさらと

記憶 感情 ゆぅくり落ちる 砂時計 赤い砂


わずかな気配に振り向けば

浴衣まとった おねぇちゃん 


そっと手をとりたちあがり

やさしいお手手が砂はらい


ゆくりゆぅくり歩きはじめる はだしの足で 

砂のじゅうたん踏みしめながら 手をつなぎ


ねぇ おねぇちゃん いっしょに海の水を触りに行こう

きっとお水は お月さまの涙 同じぬくさで 心地ええ


燐光群に覆い包まれ おねぇちゃん 紅いくちびる甘い息

お目目を細ぉく にっこりと それでも何にも云わはらん

何にも云わんで 踵を返して 遠くに向って 歩いてくん


あぁ きっとお家に帰っていくねんなぁ 波の近くには行かんねなぁ

月の光の麻酔の下で ぼくはのろのろ 追いかけるんの おねぇちゃん





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思い出と貝殻

Pic by Nekoya
海岸_01



ぼくは海を知らんのに

海岸らしき砂浜に いつしかちょこんと座ってる


ぼくの目前 狂ったように 喚き散らかす

黒いお水の塊と 白く砕ける 崩れた潮の哀れな飛沫

あまつお月さまさえ 照らすことをやめたんに


でも それでもね。。。


こんなお砂で死にたいな

小さな体を湿った砂に埋めていき

ゆっくりお骨になりたいな

わずかな有機を微生物に与えつつ


ずっと静かに隠れておれば 遠い時間の向こう側


小さな誰かが 小さな骨を 小さな貝と間違えて

おうちに持って帰るかなぁ お宝瓶に入れるかなぁ


ピンクやムラサキ綺麗な貝殻 おんなじ記憶の牛乳瓶


ぼくの横顔
PIC BY EIKO


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プロフィール

HIZAKI

Author:HIZAKI
ずっと涼くんの中にいたけど、急に外の世界に引張り出されて大混乱中(on 2014.02.01)復活を待っていて下さる皆様に感謝&感謝の毎日です。涼くんは責任もって育てますよって、涼くん大好きさんの方もご安心を♡

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