妖精たち

この地 僕たち 慈愛と 水晶の分子で覆われていた

日の光を反射して 蒼く咽ぶお月様 凍った水流と氷

蓄えた 月の光を 天井幕に投影し 乳の川で舞踏会


夜の風に舞い狂う さざれ水晶 渦撒く青い夢の芳香

裸肌に感じる 薔薇の息 発狂しそな 微笑の舞踏会

さあ踊りましょう ふうちゃん 淡い月の輝きの下で


・・・ ――― ・・・ ・・・――― ・・・


ふぅ どないしてんねやぁ 天使は見放し 星は狂ぅた

水晶は氷の粒粒 掌の上で 涼くんさよなら言いはった


薔薇の吐息は既に消え 血の匂い 酒と薬と 腐ぉた肉の腐敗臭

音楽は消え ののしり声 呪いの声 怒りの罵倒と 病の笑い声


ほらふうちゃん すでに氷の粒さえ溶けてった

死にもの狂いに 土掘って穴に顔を隠す大人達


ののしりあう 呪いの言霊に 耳ふさいで 目ぇつむり

僕たちは いつまで ここに 立ち止ればええんかなぁ

永遠の王国
PIC BY なによし


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ペレさん

いつもご訪問ありがとうございます。

同じ姿かたちをしていてもなぜか勝ち組とか負け組とかをつくって、尺度が経済的なものに偏っていたり、精神的な充足を負けおしみと決めつけたり。。。だから涼くんのような、異形に感じられる者は表面上葬られてしまうのかもしれません。

涼くんたちが微笑む世界。すべての子が受け入れられて微笑んで、仲良く遊べる世界。その逆に、調子に乗って他人を裁いたり、神にでもなったつもりで罰を与える者が涼くんたちの目の前から一瞬にして消えて行ってしまう世界。

宗教ではなく、当たり前のことを当たり前のようにこなすだけなのに。。。なぜ涼くんたちは生きにくいのだろう
罵り合って勝ち負けを争っている、そんな仲間に入れてもらえなくても、ただ見守るだけの方がずっと幸せだねって…そんなこと考えてしまいました。

なによしさんの絵が最近物語性を増しているような気がしているのは僕だけでしょうか^^

ペレさん、いつも真摯なコメントありがとうございます!

HIZAKI

八乙女 夕さん

こんばんは。

うわっ黙示録ですか!確かに前回も今回も(信者ではないのですが)聖書を意識して描きだしました。
レクイエムの「怒りの日」をまだ知らないので、たまに黙示録を読んでもまだ淡々とした雰囲気感じている方です。むしろ、旧約のソドムとゴモラの方が今回のイメージの素になっているかもしれません。背徳と傲慢で自身を滅ぼした人々。このときは驕慢にまみれ、己に忍び寄る破滅さえ気が付かなかったけど、現在の地球は、特に先進国はどうなのだろうか…自分の代さえよければ!自分の生活さえ平均より上であれば??どこにもない平均値を追いかけていく空しさ>< まるでソドムとゴモラの子孫かつ確信犯たち!なんて、たまには深いところまで考えてみました。

党首の言われるよう、まだ許される余地があるならば。満天の星空の下、お月様の青いスポットライトで、微笑みながら水晶の絨毯の上で舞踏会^^ 先に入ったものが後から出るのですの精神で後から来るより透き通った妖精や天使をお迎えできるような素敵な世界を信じることができれば良いですね^^

HIZAKI

No title

純真な心を持つ涼くんにとって、大人の汚い部分は、
涼くんの成長を足止めする、悪い言霊のような唄ですね。
そんななかでも、人は見て見ぬふりをして生きていくものなのかも
しれません。
そして、そこに相容れない弱い人は必ずと言っていいほど
迫害を受けてしまうのです。
正しいことを正しいといえなくなったこの世の中、
どう生きていけばいいのか、
涼くんの葛藤は今しばらく続くのでしょう・・・・・。
せめて、ふうちゃんが言葉を喋れるのなら、
慰めの言葉のひとつでも言ってあげてほしい・・・・・
今回の詩はそんな悲しい印象を受けました。

今回のなによしさんの絵も印象的ですね。
雪景色なのに、どこか淀んで霞んで見えて、
詩を読んだからそう見えてしまうところもあると思います。
寂しい、悲しいという涼くんの心がしっかり描写されてる1枚ですね。

No title

こんばんは。

黙示録のイメージが私の中では続いています。
レクイエムの「怒りの日」は、HIZAKIさんもよくご存知のヨハネの黙示録に出てくる裁きの様子、次々と災厄が訪れて、それでも悔い改めぬ人びとに対する審判のことを歌うのですが、その状況と現実の世界の様相が重なってしまって、この世の行き着く先のことを不安に思っています。

聖書にあるキリストの言葉に「幼子のようでなければ天国に入ることはできない」とあるのですが、ふうちゃんに語りかける哀しい涼くんの語りに、そのことを思い出しました。

世界に満ちている美しくて私たちには見えない妖精たちが、笑いながら舞踏会のできる余地がどんどんなくなっているのが残念です。

YUKAさん

思い上がった人間たちの小賢しい知恵や文明、こころない差別うやいじめが、夢の国を破壊していることに気が付いているのか否か…やさしいものはやっぱり弱くって、水晶の子供たちは、水の結晶にされてしまい、竿後のお友達の手の上で息を引き取ります。。。

涼くん達が最後の見届け人><

慈しみあい、喜び合う世界はもう地上には来ないのでしょうか…

なによしさんのイラストがドンドン不思議な雰囲気を醸し出していくので、散文も、悲しいく妖しい世界に寄っていくことも多くなるかもしれません。。。それでも歯に衣着せないコメントよろしくお願いします。

いつもご訪問、真摯なこめんとあいがとうございます。

HIZAKI

青い国の雪ダルマさんはまだげんきかな^^

こんばんは^^

しんしんと降る雪を横目に見ながら、この散文を読んでいます^^


毒々しく生生しいまでの状況、儚く静かで透明な情景――

自然の厳しさと現実の厳しさが出ているように感じました。

雪が掌で溶けていく――それがとても情緒的で素敵です^^

透きとおった空気、静かな空間

なによしさんのモノクロの世界もどんどん素敵になっていて

散文の世界を広げていますね^^

プロフィール

HIZAKI

Author:HIZAKI
ずっと涼くんの中にいたけど、急に外の世界に引張り出されて大混乱中(on 2014.02.01)復活を待っていて下さる皆様に感謝&感謝の毎日です。涼くんは責任もって育てますよって、涼くん大好きさんの方もご安心を♡

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